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2003年12月24日(水) 11時37分

きょうから米国牛の輸入停止読売新聞

 アメリカでBSE感染が濃厚な乳牛1頭が見つかったことを受け、農林水産省と厚生労働省は24日から、米国からの牛肉や牛肉加工品、生きた牛などの輸入を全面停止する方針を決めた。

 同日以前に米国から輸入された牛肉などを対象に、脊髄(せきずい)など特定危険部位が混入していた可能性などを含めた安全性について、国内の市場調査を実施する。また、米国でのBSEのリスク管理や、食肉の貿易・流通実態などを調査するため、近く専門家を派遣する。

 今年5月20日にBSE感染牛が確認されたカナダに対しては、農水省と厚労省は同月21日、カナダ産牛肉などの輸入を全面停止した。加えて、今年1月以降に輸入されたカナダ産牛肉や加工品などの安全性について国内調査した。その結果、混入の恐れがあったのは、子牛の脳24キロのみで、保管されていた14キロは業者が全量消却処分した。

 一方、1986年に最初にBSE感染牛が確認されたイギリスなど欧州からは、日本は牛肉をほとんど輸入しておらず、直接的な影響はなかったが、2000年12月以降、牛肉などの輸入禁止などの措置を順次適用している。

 ◆米国産牛肉、全輸入量の49・9%◆

 農水省によると、2002年の牛肉の輸入量は48万7195トンで、国別ではアメリカが22万6673トンと、全輸入量の49・9%とほぼ半数を占めて最も多い。次いで、オーストラリアが23万769トン、カナダが1万9053トン、ニュージーランドが1万335トンなどとなっている。

 国内消費量の約6割は輸入品となっているため、アメリカ産牛肉は国内市場全体の約3割に当たり、「米国牛」の輸入停止で大きな影響が心配される。特に、米国産牛肉は、牛丼チェーンなど外食産業で多く使われており、外食業界への経営の影響や消費の落ち込みも懸念される。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000003-yom-bus_all