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2003年12月24日(水) 12時02分

埼玉医大医療ミス、罰金刑破棄し教授らに猶予付き禁固読売新聞

 埼玉県川越市の埼玉医大総合医療センターで2000年10月、同県鴻巣市の高校2年古館友理さん(当時16歳)が抗がん剤を過剰投与されて死亡した医療ミスで、業務上過失致死罪に問われた同センターの元耳鼻咽喉(いんこう)科科長兼教授・川端五十鈴(68)、元指導医・本間利生(37)両被告の控訴審判決が24日、東京高裁であった。中川武隆裁判長は、両被告を20—30万円の罰金刑とした1審・さいたま地裁判決を破棄し、川端被告に禁固1年、執行猶予3年、本間被告に禁固1年6月、執行猶予3年を言い渡した。

 中川裁判長は「主治医に対する監督責任しか認定しなかった1審判決は誤りで、2人には、カルテ内容のチェックを怠ったり、過剰投与による副作用に適切に対処しなかったりした治療医としての過失もあった」と指摘した。

 検察側は、両被告の責任が主治医(33)(執行猶予付きの禁固刑が確定)に比べて格段に低いとした1審判決を不服として控訴していた。

 判決によると、滑膜肉腫(かつまくにくしゅ)と診断された古館さんに、主治医は週1回の間隔で投与すべき抗がん剤を、7日間連続投与して多臓器不全で死亡させた。両被告は主治医の誤った治療計画を承認し、連続投与にも気づかなかった。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000305-yom-soci