悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月24日(水) 03時13分

「犯行声明の電話、指示した」 義勇軍事件の会長が供述朝日新聞

 「建国義勇軍」や「国賊征伐隊」を名乗るグループによる一連の事件で、銃刀法違反などの容疑で逮捕された刀剣愛好家団体「刀剣友の会」会長の村上一郎容疑者(54)が、「犯行声明を報道機関に電話で伝えるよう幹部に指示した。声明の内容は自分で考えた」と供述していることがわかった。逮捕された友の会幹部数人も電話をかけたことを認めているという。警視庁や新潟県警などの合同捜査本部は、村上容疑者が事件を世間に広く伝えるため、事件ごとに幹部に指示して電話をかけさせていたとみている。

 調べでは、一連の事件は、昨年11月に在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部と社会民主党本部(ともに東京)に銃弾入り脅迫状が送り付けられてから、今年11月までに計23件あった。友の会会員らは、この大半で犯行を告げる電話をかけていたとみられる。

 東京と大阪のアーレフ(オウム真理教から改称)道場と広島市の広島県教職員組合書記局への銃撃事件について、村上容疑者は、友の会顧問の歯科医師田中成治容疑者(50)=暴力行為等処罰法違反の容疑で逮捕=の名を挙げ「朝日新聞などの報道機関に犯行声明を出すよう指示した」と話しているという。

 広島事件で朝日新聞にかかってきた電話は「全国の日教組を殱滅(せんめつ)する」と標準語だったが、アーレフの2道場の事件では「皆殺しにしたるで。国賊征伐隊や」などと関西弁だった。捜査本部は、最終的に複数の容疑者がかけた可能性が高いとみて裏付けを進めている。

 7月に起きた新潟市の朝鮮総連新潟県本部の銃撃事件では、理事の会社役員鹿野栄治容疑者(48)=銃刀法違反などの容疑で逮捕=が「報道機関に電話をかけた」と供述しているという。

 一方、村上容疑者は、外務省の田中均外務審議官宅に置いた脅迫状や、野中広務・元自民党幹事長ら政治家に郵送した銃弾入り脅迫状について、「文面は自分で考えて書いた。郵送はほかの幹部に指示した」という内容の説明をしているという。

(12/24 03:00)

http://www.asahi.com/national/update/1224/003.html