2003年12月24日(水) 05時06分

日本標的テロの危険性指摘…公安調査庁「回顧と展望」（読売新聞）

　公安調査庁は２３日、今年１年間の国内外の治安情勢をまとめた「内外情勢の回顧と展望」を発表した。イラクへの自衛隊派遣などを契機に、日本を標的にしたテロが発生する可能性があるとして、テロ防止に万全を期す必要性を強調している。

　国際テロ情勢では、国際テロ組織「アル・カーイダ」について「依然高いテロ実行能力を有する」と指摘。そのうえで、アル・カーイダ系組織の幹部が先月、アラビア語の雑誌などで東京へのテロ計画を示唆したことなどを踏まえ、「国内や海外のわが国権益を狙ったテロの未然防止に万全を期す必要がある」としている。

　北朝鮮の動向については、軍事優先の統治体制の強化を図る一方、経済分野では物価の高騰や貧富の格差の拡大が顕著になり、体制のぜい弱化がさらに深刻化する、とみている。

　オウム真理教については、集団指導体制の下、麻原彰晃こと松本智津夫被告への絶対的帰依を強調する指導を復活させていると分析している。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000301-yom-soci