2003年12月24日(水) 00時00分

防犯カメラの効果てきめん ＪＲ黒部駅前駐輪場 自転車盗が激減 （上）防犯カメラ設置で自転車盗が大幅に減ったＪＲ黒部駅前駐輪場＝黒部市天神新で（下）自転車盗が微増したＪＲ生地駅前駐輪場＝黒部市吉田で 黒部署　住民の協力大切 別の場所で微増も （東京新聞）

　黒部市が八月にＪＲ黒部駅前駐輪場（同市天神新）に防犯カメラを設置したところ、自転車盗が激減する効果を発揮した一方、別の場所では微増した駐輪場があることが分かった。黒部署は「カメラ設置により、犯罪が分散化したかどうかは長期的にみないと分からない」と慎重な見方だが、防犯カメラの効果が設置場所に限られがちなことから「犯罪抑止には、住民の協力が必要」と自主防犯意識を高める大切さを訴えている。　（藤嶋　崇）

黒部署　住民の協力大切別の場所で微増も

　黒部署によると、ＪＲ黒部駅前駐輪場での自転車盗の認知件数は、防犯カメラを設置した後の八月から十二月二十日までに六件。前年同期比７６％（十九件）減った。しかし、同署管内の黒部市と宇奈月町でこの間、この駐輪場以外で十七件の自転車盗が発生。前年同期より一件増え、他の場所での犯罪抑止効果はみられなかった。

　特に、ＪＲ生地駅前駐輪場はこの間、前年同期比で二件増。一月〜十一月末現在でみても、今年は五件増の十二件で、わずかながら増加した。

　黒部署は「カメラ設置は投資効果もみないといけない」として直ちにＪＲ生地駅前での設置を黒部市に働き掛けるつもりはない。発生状況を分析してパトロール強化などで対応していく方針で「地域住民の方にも、もっと関心を持ってほしい」と呼び掛けている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tym/20031224/lcl_____tym_____001.shtml