2003年12月24日(水) 20時51分

人権侵害で勧告も改善なし　福岡拘置所に警告−−県弁護士会　／福岡（毎日新聞）

　県弁護士会（前田豊会長）は２２日、福岡拘置所に対し、人権侵害行為への勧告を出したのに改善しなかったとして、さらに強い措置である警告を行った、と発表した。
　弁護士会は、昨年１月から同拘置所に拘置されていた５０代の男性に長期の独居房での拘禁などを強いたとして昨年１２月、改善を勧告。しかし、男性が大阪刑務所に移った今年４月まで同じ状態が続いたという。今回の警告で、今後同様のことがないよう求めている。
　また、別の服役男性が処遇の不服を法相に直接申し立てたのに、１年半以上も処理されないままになっているとして、法相に改善を勧告した。弁護士会は「処理が長期にわたることは人権侵害行為だ」と指摘している。
　この男性は０１年１２月に実刑判決を言い渡され、同拘置所から福岡刑務所に移った途端、腰の痛み止めなどの投薬が打ち切られたという。昨年４月に申し立てていた。【笠井光俊】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000007-mai-l40