2003年12月24日(水) 21時01分

「金融被害に待った！」　未然防止のポスターを作製−−県警　／熊本（毎日新聞）

　ヤミ金融やオレオレ詐欺など悪質な詐欺事件を未然に防ごうと、県警はこのほど、啓発ポスター約２０００枚を作製、県内金融機関のＡＴＭ（現金自動受払機）に掲示した。
　ポスターはＡ３判で「その振込み待った！」の標語入り。ヤミ金融やオレオレ詐欺の大半は、金銭の支払いを金融機関の口座振込で要求してくることから、振り込み直前に注意を喚起するのが狙い。併せて金融機関の窓口職員にも、不審な口座振込は利用者に再度確認を求めるなどの措置を呼び掛けている。
　県警によると、法定金利以上の利息をむさぼるヤミ金融の被害届は、０２年１８５６件、０３年は１１月末現在で１万３７９件と急増。交通事故などで切羽詰まった子や孫を装い、示談金などを求めるオレオレ詐欺は２月から６０件（未遂含む）の被害届があり、被害額は五千数百万円に上る。５００万円以上の高額被害も３件あった。
　県警は振り込み以前に、心当たりのない請求書は無視する▽不審な電話は相手から名乗らせる——などの注意を呼び掛けている。【新里啓一】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031224-00000005-mai-l43