2003年12月23日(火) 00時00分

大学納付金返還訴訟（朝日新聞・）

　　入学を辞退したのに、納付した入学金や授業料を返さないのは不当だとして、京都精華大（京都市左京区）を相手取り、猪苗代町の０２年度受験生の父親が７５万８千円の返還を求めた訴訟の判決が２２日、地裁会津若松支部であった。斉藤顕裁判官は、入学金（１８万円）を除く授業料など５７万８千円を返すよう大学側に命じた。

　　判決は、授業料などについて、入学後に大学施設で教育を受ける権利の対価であるとし、入学を辞退している以上は返還すべきだとした。また、消費者の利益擁護を目的に０１年４月に施行された消費者契約法が適用されるとした。一方、入学金は「学生の地位を取得できる権利の対価」と認定し、請求を認めなかった。

　　私立大学の入学を辞退した受験生の納付金返還を巡る訴訟では、１０月に東京地裁でも授業料について返還命令、入学金は請求棄却の判決が出ている。


（12/23）

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=5189