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2003年12月22日(月) 03時10分

<110番>いたずら電話急増、番号特定システム導入 大阪府警毎日新聞

 大阪府警に掛かる「110番」のうち、いたずら電話の件数が急増し、全体の15%にも上っていることが21日分かった。昨年に比べ5割近くも増えており、1日平均約490件。府警は今夏、相手が携帯電話でも番号を特定できるシステムを導入し、悪質な電話には直接警告しているが、いたずら増加に歯止めはかかっておらず、「このままでは、必要な緊急通報の受理にも支障が出る」と苦りきっている。

 府警によると、110番の受理件数は昨年、今年ともに1日平均3000〜3200件程度で推移。しかし、このうち、いたずら電話は1〜11月の件数を比較すると、昨年の1日平均が約330件だったのに対し、今年は同約490件にまで急増している。

 通報の半数以上が携帯電話からで、いたずらも携帯電話が多いとみられる。内容では「宝くじ当たるとこ、どこ」といった警察業務に関係のない問い合わせなどが目立つという。中には「携帯電話を買い換えたので電話した。聞こえるか」と友人に電話するかのように110番を使ったり、ただのけんかなのに「人が拳銃で撃たれた」とうそを伝え、実際にパトカーが出動したケースも。

 今年6月には「電車に爆弾をしかけた」と110番した無職の男(30)が軽犯罪法違反(虚偽申告)容疑で現行犯逮捕された。

 110番通報は、加入電話や公衆電話などから掛かった場合、相手の番号を特定できるが、携帯電話はこれまで特定できなかった。そこで府警は5〜7月、携帯電話番号を表示できるシステムを導入、非通知設定にしていても番号が分かるようにした。しかし、現場を確認する場合など通報者に再び電話する際には有効だが、いたずら通報の抑止には今のところ結びついていないという。

 府警は「正しい利用を呼びかけていくしかない。悪質なケースでは業務妨害容疑などで逮捕することもあり得る」と話している。【中尾卓司】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031222-00000092-mai-soci