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2003年12月22日(月) 00時00分

コンビニ中華まん戦争バックリ四つ、市場膨れて…高くてもまん足!こだわり素材とその製法ZAKZAK


高くてもおいしければ…。アツアツほかほかの高級中華まんが大ブレイクだ=東京・池袋のファミリーマートサンシャイン南店 ふんわりした生地に隠された極上具材−。朝晩の冷え込みが厳しいなか、不意に食べたくなるのがコンビニの中華まん。今や、おにぎり同様、定番ものと高級品の二極化が加速中で、高級モノが支持を受けているという。ホットに燃える中華まん戦争の舞台裏を2つに割って、中身をノゾいてみた。

 【手作り感】

 100円前後が主流のコンビニ中華まんだが、250円の高級中華まんが売れている。

 ファミリーマート(FM)の「通の極上豚まん」で、デリカ食品部マネジャーの佐藤正寿氏は「昨年、先駆けて発売した『トンポーローまん』(180円)が250万個を売り上げ、『コンビニの中華まんはこんなものという既成概念を破れば売れる』という確信を抱きました」。

 同社は今年、トンポーローまんに加え、「通の極上豚まん」「海老チリ湯葉巻きまん」(180円)「本格こだわり豚まん」(160円、販売終了)の計4種をラインアップ。

 値段が高い分、製法や具材にこだわっている。生地を手で伸ばしたり、具と皮の比率を通常の4対6から5対5にしたり、皮の閉じも1個ずつ手作りにしたり…。「中華街の職人さんも製作メンバーに加えた」ほどの本格的だ。

 【爆発】

 その結果、今年100万個限定発売で、60万個を1週間で売り切った。各店から「問い合わせや予約が入っている店も」(佐藤氏)あったため、すでに販売終了間近となっている。

 一方で、通常の肉まんを大手コンビニでは最安値の88円にし、定番と高級の徹底した二極化を図った。「安くておいしいものと高くても満足できるものの認識をいただいた」(同)。実際、昨年のトンポーローまんの売り上げが、中華まん全体の5%だったのに対し、今年の4種の売り上げは、全体の20%に及ぶ。

 【フカヒレまで…】

 他のコンビニも負けてはいない。

 ローソンが「中華街の専門店を意識して、今年初めて」投入したのは「吟上肉まん」と「吟上海鮮ふかひれまん」(各160円)。

 同社は「デフレといわれながら、いいものなら少々高くても売れる。うちのおにぎりブランド『おにぎり屋』と同じで、値段が上がっても、グレードを上げ、いいものを出したいということ」と説明し、「吟上シリーズが中華まん全体の牽引(けんいん)役となって、昨年比で1割増の売り上げ。いいものなら売れるということを裏付けている」と手応えアリだ。

 【市場規模は540億円】

 セブン−イレブンは、都内では中村屋から仕入れたものを販売。やはり「大入りジューシー肉まん」(150円)や「豚角煮まん」(180円)といった高級中華まんが目立つ。

 中村屋は、高級中華まんの発売を「消費者のニーズに合わせた」と話す。中村屋が直営店で販売している「天成肉饅」「天成餡饅」(ともに250円)は、具の固形感や皮の弾力、ボリューム感がウケているという。

 今、まさにピークを迎えているコンビニ中華まん商戦。市場規模も540億円にふっくらと膨れ上がっており、今後も過熱する可能性が高い。

ZAKZAK 2003/12/22

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_12/1t2003122216.html