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2003年12月22日(月) 00時00分

カメラ付き携帯でバリアフリーマップスタッフから携帯電話の操作方法を習う参加者=金沢市広坂2丁目で朝日新聞・

◆ 金沢で障害者ら40人 カメラ付き携帯で送信 HPに情報 年内公開

 車いす利用者や視覚障害者がカメラ付き携帯電話を使ってインターネット上にバリアフリーマップを作る試みが21日、金沢市中心部であった。道路の段差や使いにくいトイレなど、気づいた点を撮影・送信し、障害者が街中を快適に移動する情報として交換するしくみ。障害者や高齢者のIT(情報技術)能力向上を支援するNPO法人「ケーネット知楽市」が企画、携帯電話会社3社が協力した。

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 参加したのは、車いす利用者と視覚障害者ら約40人。電話会社のスタッフから携帯電話の扱い方を教えてもらい、班別に香林坊や片町などを巡回した。途中障害者らは数カ所で止まり、「段差があって入りにくい店が多い通り」「点字ブロックと歩道の色が同じで見にくい」など、注意すべき地点の写真とメッセージを送信。集められた情報はあらかじめ立ち上げられていた専用ホームページに瞬時に掲載された。


排水溝のふたのすき間が広いことを指摘し、メールで送信。車いすの車輪がはまると転倒することもあるという


 参加者の1人、松任市の会社員嵐秀一さん(35)は「郊外に比べて中心部は車いすでは動きにくく、ホームページが充実すれば大いに参考になりそう。出先で携帯電話から見ることができるのが便利」と期待を寄せた。

 企画したケーネット知楽市の高本芳昭・専務理事は「今回は実験だが、来年夏を目標に、外出時に本当に役立つマップを作りたい」と話しており、マップには金沢駅周辺、武蔵町、香林坊など中心部をすべて網羅する考えだ。

 同日試作されたホームページのアドレスは「http://oide.hokhok.com/picbbs/」。年内は一般に公開されている。

 バリアフリーマップについての問い合わせは、県情報システム工業会内のケーネット知楽市(076・267・4741)へ。(12/22)

http://mytown.asahi.com/ishikawa/news01.asp?kiji=6250