2003年12月22日(月) 21時37分

「ＴＩＧＥＲＳ」商標訴訟、球団と魔法瓶が和解（日経新聞）

　「ＴＩＧＥＲＳ」の商標権を巡ってタイガー魔法瓶（大阪府門真市）と阪神球団（兵庫県西宮市）が争っていた訴訟は22日、原則として球団が「Ｓ」付きを、魔法瓶が「Ｓ」なしを使用するなどの内容で東京高裁（北山元章裁判長）で和解が成立した。

　関係者によると、双方の事業領域を尊重、相手の中核的な商品やサービスでは混同や誤認を招かない特徴的な字体を使うことなどを決めた。魔法瓶側は「ＴＩＧＥＲＳ」の商標について、球団に支払われた許諾料の一部を受け取るなど双方の友好的な関係が続いていたが、1998年に鍋類など2分野で新たに「ＴＩＧＥＲＳ」を商標登録。反発した球団の申し立てを受けた特許庁が同社の商標登録を無効としたため、魔法瓶が取り消しを求めて提訴していた。魔法瓶は「お互い友好的にやっていきたい」、球団は「ルールに従い相互の事業発展を目指して協力したい」とコメントしている。(21:37)

http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20031222AT1G2202W22122003.html