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2003年12月19日(金) 22時43分

<損害賠償>「そっくりの曲」放送 テレビ局に支払い命令毎日新聞

 「自分の曲にそっくりな曲を番組で流さないよう求めたのに、聞き入れてもらえなかった」として、作曲家の小林亜星さん(71)と小林さんの曲の著作権を持つ「金井音楽出版」(東京都杉並区)が、フジテレビなど3社に約1億1800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。高部真規子裁判長は「テレビ局は著作権を侵害することがないよう万全の注意を払う義務があるのに、漫然と曲を流し続けた」と指摘し、総額2236万円余の支払いを命じた。

 小林さんは閉廷後、報道陣に「作曲者から著作権侵害の指摘があった際、テレビ局などがどう対応すべきかが争われた初のケースだった。判決は今後のお手本になる」と笑顔を見せた。

 判決によると、フジテレビは93年3月〜昨年9月、作曲家の服部克久氏が92年に作曲した「記念樹」をテレビ番組「あっぱれさんま大先生」の中で毎週流した。小林さんは98年7月、「自分が66年に作曲した『どこまでも行こう』にそっくりだ」として訴訟を起こし、「実質的に同一」とする判決が確定している。

 フジテレビは「日本音楽著作権協会から記念樹の利用を認められていた」と主張したが、判決は逆に「協会に任せきりだった」と批判し、「小林さんが提訴した98年7月以降、曲の使用を止めるべきだった」と認定。フジテレビに336万円余、曲のCD制作に関与したフジテレビの系列会社「フジパシフィック音楽出版」(港区)など2社に1900万円余の賠償を命じた。【小林直】

 フジテレビ広報部の話 見解が認められず残念。今後の対応については、判決を詳細に検討して決めたい。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031220-00000117-mai-soci