悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月19日(金) 19時41分

類似曲の著作権訴訟、フジテレビなどに賠償命令朝日新聞

 作曲家小林亜星さんのCMソングに似た曲を放送やCDなどで使用され著作権を侵害されたとして、小林さんから権利を譲り受けた音楽出版会社側が「フジテレビ」や「ポニーキャニオン」などを相手に計1億1850万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が19日、東京地裁であった。高部真規子裁判長は「二つの曲の類似性をめぐる争いが表面化していたのに漫然と曲を使い続けた過失がある」と認定。放送やCD販売の対価などとして、総額2200万円余の支払いを命じた。

 判決によると、争いになった曲は、小林さんの「どこまでも行こう」と、服部克久さんの「記念樹」。記念樹はCD製作され、フジテレビのバラエティー番組「あっぱれさんま大先生」のテーマソングになった。服部さんとの訴訟は、すでに小林さん側の勝訴が確定している。

 この日の判決も、「メロディーが類似し、編曲権を侵害している」と認定。「CD製作や放送にあたっては、著作権侵害の有無を調査すべき注意義務がある」と結論づけた。フジテレビに対する訴訟で原告に加わった小林さんについては慰謝料など60万円を認めた。

 「どこまでもゆこう/道はきびしくとも」という出だしの「どこまでも行こう」は66年の発表。「校庭の隅に/みんなで植えた記念樹」で始まる「記念樹」は92年に発表された。

 被告両社は「当社の見解が認められず残念だ。今後の対応は判決を詳細に検討して決めたい」とのコメントを出した。(12/19 19:40)

http://www.asahi.com/national/update/1219/028.html