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2003年12月19日(金) 00時00分

フセイン懲りず…「まだオレは大統領だ」ボディーガードに薬物うたれ米に引き渡されZAKZAK


イラク統治評議会メンバーのチャラビ氏とフセインの面談を伝える新聞を読むイラク市民(AP) 【バグダッド19日=夕刊フジ特電】駐留米軍に拘束されたイラクのフセイン元大統領(66)が米中央情報局(CIA)の尋問に、「(わたしは)まだイラク大統領だ」と主張していることが19日までに分かった。

 米政府関係者が明らかにしたものだが、フセインは反米武装勢力などに関する新たな情報は提供していないという。

 CIAはフセインの口を割らせるため、情報当局が入手したイラク旧政権時代にフセインが行った政治犯への拷問のビデオを見せるなど心理的に追い詰めている。

 捜査専門家は「自供しても見返りとなるものはなく、極刑に処せられると自覚すれば、捜査に一層非協力的となる恐れが強い」と指摘している。

 フセイン拘束の具体的な経過も明らかになってきた。ヨルダン紙は、フセインを裏切ったのは私設ボディーガードをしていた親族の男性と報じた。フセインに薬物を投与した後、米軍に身柄を引き渡したという。

 この親族はモハメド・イブラヒム・オマル・アル・ムスリト氏。フセインが姿を消して隠れ家を転々と移動する間、終始同行していた。

 ムスリト氏は別の親族を通じ米側と接触。同氏と米側は、フセインが抵抗したり逃亡したりしないよう薬物を投与して生け捕りにすることで同意し、ムスリト氏が実行したという。

ZAKZAK 2003/12/19

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2003_12/1t2003121916.html