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2003年12月18日(木) 00時00分

焼却場からPCB検出朝日新聞・





JT営業所 廃棄物処分  不燃ごみ処理停止


  日本たばこ産業札幌支店の苫小牧営業所が、有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)が含まれる可能性のある蛍光灯安定器を誤って廃棄物処分した問題で、同市のごみ焼却場からPCBが検出されたことが17日、分かった。排ガスとして大気中に放出された可能性があるという。焼却場は現在、不燃ごみの処理を止めている。検出部分を同社が清掃し、安全確認後に再稼働の予定だ。

  PCBは28検体のうち2検体で検出された。不燃ごみを破砕機に運ぶコンベヤーの付着物に1リットル当たり0・0007ミリグラム、不燃ごみから出る汚水に同0・0048ミリグラムが含まれていた。焼却場内での検出に環境基準はないが、同社は「微量だが、市民に迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪している。

  安定器は先月中旬、事務所内の27個を取り外し、同社の保管施設に移す予定だった。管理の不徹底から事業系の一般廃棄物として収集された。

  同社は市に報告して不燃物処理を止めてもらったが、3個しか回収できなかった。周辺住民に説明し、処理施設や排水などの検査を専門会社に依頼して実施した。

  施設外への排水などでは未検出だったことから、安定器は破砕処理された後、可燃物内に紛れ込んだとみられる。不燃ごみからの汚水も可燃物として焼却されるため、排ガスとなって大気中に放出された可能性があるという。

  同社は当面の対策として、PCBが検出されたコンベヤーなどを清掃し、原状回復する。また1月中旬に判明する排ガスの検査結果を踏まえ、改めて必要な措置を道や市と協議する。

  焼却場には、1日約70トンの不燃ごみが集まり、現在は別の場所に一時保管中。市は、年内中に再稼働したい考えで、担当者は「たまった分は少しずつ処理するが、全部なくなるまで半年ぐらいかかるのではないか」と話している。(12/18)

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji=6070