2003年12月18日(木) 19時42分

おれおれ詐欺　双葉町で未遂２４件−−警察が注意を呼び掛け　／山梨（毎日新聞）

　◇韮山・塩山など、やむ気配なく
　息子や孫のふりをして電話をかけ、現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の未遂事件が１７日、双葉町内で２４件も発生した。９日に東京都内の男６人（少年１人含む）が恐喝容疑で逮捕されたばかりだが、その後も韮崎、塩山市内で未遂が相次ぎ、やむ気配がない。韮崎署は「被害を防ぐには、冷静に対応すること」と強調し、住民のほか、金融機関に対しても引き続き注意を呼びかけている。
　調べでは、１７日午前８時４０分から午後２時半ごろにかけて、同町内の２６〜７５歳の男女２４人に、男の泣き声で「事故を起こしたから金を振り込んで」と電話が相次いでかかった。その後、別の男が電話に出て、「示談にするからベンツの修理代など現金３００万円を振り込んで」と告げた。
　このうち３人は、電話を信じ、同町内の銀行や農協で現金を振り込もうとしたが、不審に思った行員らが同署に通報し、被害を未然に防いだ。残る２１人は、電話を受けた段階で詐欺と気付いた。
　同署によると、２４件のうち６件が、連絡先と教えられた携帯電話の番号が同じだった。また、被害者は「な」や「い」で始まる苗字が多く、犯人は電話帳を元に手当たり次第に電話をかけたとみられる。
　同様の電話は１５日に韮崎市内で３件、１６日には塩山市で７件起き、すべて未遂に終わっている。すべて同一グループによる犯行とみられる。
　一方、大月市内で連続して発生したおれおれ詐欺事件で、大月署は１８日、現金を振り込もうとした顧客に声をかけて被害を未然に防いだとして、同市内の９金融機関を表彰する。【藤沢宏幸】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031218-00000001-mai-l19