2003年12月17日(水) 00時00分

税金徴収の不審文書出回る／県内（東奥日報）

　五所川原、黒石の両税務所管内の複数の事業所に、「貴社の滞納税金の徴収を代行して行います」との内容の不審文書が十七日までに郵送された。受け取った事業所から両税務署や県税事務所に少なくとも二十五件の問い合わせが寄せられている。

　税務署や県税事務所は、外部業者などに徴収の代行を依頼することはない−として、あわてて支払わないよう注意を呼び掛けている。

　文書は「告知」と題し、数十万円単位の未納代金や滞納額、支払期日、振込先の銀行口座などを記載。「期日までに入金なき場合、法的手段を取らざるを得ません。その場合、所得税法違反という刑法に反し、刑事告訴もあり得ます」との“脅し文句”も添えている。

　振込先の会社名は架空のものとみられ、支払期日はいずれも配達日から二、三日後に設定されていた。

　税務署側は「このような文書が届いた場合、期日が迫っているからといってすぐに振り込まずに、最寄りの税務署に問い合わせてほしい」と話している。

http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2003/1217/nto1217_13.html