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金を奪う目的で出会い系サイトを使って呼び出した男性を約１５時間にわたり監禁したとして、愛知県警は１６日、名古屋市昭和区吹上１丁目、広告代理業中江勇二（２４）と同市港区港楽１丁目、同久保裕明（２４）の両容疑者を逮捕監禁の疑いで現行犯逮捕し、同県半田市の無職少女（１６）を同容疑で緊急逮捕したと発表した。暴行して現金計７１万円を奪っており、強盗傷害や恐喝などの疑いでも送検する予定。
緑署と捜査１課の調べでは、３人は１５日午後４時１０分ごろ、静岡県浜松市内で、名古屋市緑区の会社員（２７）に手錠をかけて、会社員の乗用車内に監禁した疑い。
同署によると、３人は遊び仲間。少女が携帯電話の出会い系サイトで援助交際を求め、同日午前１時ごろ、応じてきた会社員を同市港区の公園に呼び出した。中江、久保両容疑者が金属バットと木刀で男性を殴り、現金５万円の入った財布を奪ったうえ、手錠をかけて車のトランクに監禁。奪ったキャッシュカードを使い同市熱田区の銀行の現金自動出入機（ＡＴＭ）で５１万円を引き出した後、会社員の自宅からも１５万円を盗んだ。さらに現金５００万円を要求して、浜松市内まで監禁を続けたという。会社員は手足などに２週間のけが。
会社員から「交通事故を起こしたので、５００万円を銀行に振り込んでほしい」と再三、携帯電話で連絡を受けた妻が不審に思って通報した。
少女は当初、「自分も監禁された」とうそをついていたという。中江、久保両容疑者は借金があり、少女は遊ぶ金欲しさから、出会い系サイトで男を呼び出すことを計画。応じてきた３０人ほどの中から、自己紹介の文章を見てまじめそうな会社員を選んだという。(12/17 00:49)