悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。
また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。
岩手県の公立病院が医師派遣の「お礼」などを名目に、東北大（仙台市）や私立岩手医科大（盛岡市）に多額の寄付をしていた問題で、同県医療局が全２７県立病院に対し、大学への歳暮、中元の贈答を廃止するよう通知していたことが１７日分かった。慣例化した贈答に、県議会などで批判が高まっていた。
通知は１１月１３日付で、千葉弘医療局長名で各病院長に出された。「医師確保対策費の支出について」と題し、「（大学への）中元、歳暮、土産の廃止」を指示した。
昨年度、２３の県立病院が８大学に計６０８件の中元、歳暮を贈っていた。商品券、菓子折りなど、総額は９１２万円にのぼった。中には現金を贈っていたケースもあったが、現金は今春廃止となっている。
県は今年度も「医師確保対策費」の中に、中元・歳暮代として８２０万円を予算計上。夏の中元は贈ったが、年末の歳暮については予算執行しないことになる。
県立病院側には「県の指示には従うが、やめた影響でもし医師派遣が途絶えたらどうするのか」とする声もある。