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１６日午後０時５０分ごろ、茨城県西茨城郡の無職男性（７８）方に、現在は存在しない勝田署の警察官を名乗る男から「息子さんが信号無視して事故を起こした。示談金３２８万円を至急振り込んでほしい」と電話があった。
男性は、郵便局や銀行の預貯金を下ろし、約２時間後に指定された銀行口座に振り込んだが、同９時過ぎに会社員の長男（４８）が帰宅して被害に気づき、笠間署に届け出た。同署は詐欺事件として捜査している。
調べによると、男は「息子さんは泣いていて電話に出られないが、示談しないと会社をクビになる」などと説明。続いて、事故の被害者を装った別の男が電話に出て、「金さえもらえれば示談でいい」などと語ったという。
勝田署は、１９９４年の旧勝田、那珂湊両市の合併によるひたちなか市の誕生に伴い、ひたちなか西署に名称を変更したが、被害者の男性は知らなかったという。