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2003年12月17日(水) 09時04分

米大統領、スパム規制法案に署名ZDNet

 ブッシュ米大統領は12月16日、迷惑メール対策(CAN-SPAM)法案に署名した。これにより、迷惑メールを規制する初の連邦法が成立した。

 法案を支持してきた側は、ポルノやバイアグラ、詐欺まがいの広告がはんらんする迷惑メール対策の大きな一歩だと評価している。一方、同法が施行されてもジャンクメールの量が減ることはないだろうとの批判もある。

 同法は1月1日に発効予定。企業が既存の顧客と新規の顧客に対して連絡を取る方法を定める内容となっている。詐欺的な件名のメール、および適切な表示がない「性的指向」のメールを送った場合は禁固刑の対象となる。米連邦通信委員会(FCC)が法の執行に当たり、既に導入済みの「Do-Not-Call」(セールス電話拒否)リストと同様の「Do-Not-E-mail」(セールスメール拒否)リストを導入する権限が与えられる。

 ただ、この法律では詐欺的でないスパムの送信は合法化され、そうした行為を禁じている一部の州法よりも優先されるため、スパム対策に取り組む側からは批判を浴びている。迷惑メールに対しては少なくとも34州で規制が定められ、一部は連邦法よりも厳しい内容。ワシントン州は電子メール受信者がスパム業者を訴える権利を認めているほか、カリフォルニア、デラウェアの両州は、事前に取引がない相手に許可なく広告メールを送ることを禁じた「オプトイン」方式を導入している。

 これに対してCAN-SPAM法は「オプトアウト」方式を採用、個人がスパム業者を提訴する権利も認めていない。(ZDNet)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031217-00000017-zdn-sci