悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月17日(水) 01時58分

「開かずの踏切」全国に500か所、半数が都内に集中読売新聞

 朝の通勤ラッシュ帯の1時間のうち、40分以上閉まったままとなる「開かずの踏切」が全国に500か所もあることが16日、国土交通省の調査でわかった。

 1時間に1度も開かない踏切は6か所、1分間しか開かない踏切も11か所にのぼり、そのほとんどが東京都内に集中している。この調査結果を受け、国交省は全国の自治体や鉄道事業者に対して、緊急対策を講じるよう要請した。

 JR中央線高架化工事でトラブルが続発したことを受け、同省は「開かずの踏切で困っているのは中央線だけではない」(石原国交相)として全国の踏切を緊急調査した。

 ピーク時の1時間に40分以上閉まったままだった500か所を都道府県別に見ると、最も多いのは東京の266か所。大阪(102か所)、神奈川(74か所)、兵庫(29か所)などと大都市が続く。

 このうち1時間に1度も開かない6か所はいずれも都内で、問題の中央線が3か所を占めた。また、1時間のうち1分間しか開かない踏切は、都内の8か所のほか、大阪市に2か所、横浜市に1か所あった。

 国交省の指導に基づき、JR東日本は今年度内に約3億円を投じ、中央線を中心とする計15か所の踏切で改善措置を講じることを決めた。

 JR東日本広報部は「開かずの踏切解消には道路との立体化が望ましいが、用地買収が難しいことなどからなかなか進まない。緊急対策として、歩道橋の設置や、警報機の作動時間の見直しなど、できるところから改善している」と話している。

 東京都によると、都内に踏切は1187か所あるが、これは世界の大都市では異例で、例えばニューヨークは東京の22%、パリは同2%しかないという。踏切が引き起こす渋滞で、年間約4000億円の経済的損失が生じていると見込まれるため、都は今月11日、2025年までに350か所を立体交差化するとの方針を打ち出している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031216-00000315-yom-soci