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2003年12月17日(水) 03時04分

判決前に異例の執行猶予“予告”…大阪地裁裁判官読売新聞

 覚せい剤取締法違反の罪に問われた奈良県内の男性被告(54)(保釈中)に対する16日の初公判で、大阪地裁の住山真一郎裁判官が被告に「(判決では)執行猶予を付けるつもり」と告げたうえで、判決期日を来年1月16日と指定した。判決言い渡し前に、裁判官が量刑の方針を明らかにするのは極めて異例だ。

 被告は覚せい剤を使用、所持したとして起訴された。初公判の罪状認否で起訴事実を全面的に認めた後、住山裁判官が被告人質問で「今は執行猶予を付けるつもりですが」と述べた後、「家族にどれだけ迷惑をかけたか、わかっていますか」などと語りかけた。

 検察側は懲役2年を求刑。弁護側が執行猶予付きの判決を求めたところ、住山裁判官は再び、被告に「私は執行猶予で許してあげようと思っています」と告げ、「でも本当に反省しているのか、わかりません。あなたの気持ちを聞きたい」と促し、判決期日に陳述書を用意するよう求めた。

 住山裁判官は読売新聞の取材にコメントしていないが、同地裁総務課は「判決を予告したのではなく、被告の反省を引き出すための発言ではないか。手続き上、問題はないと思われる」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031217-00000401-yom-soci