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2003年12月17日(水) 06時07分

選手会 巨人に代理人交渉拒絶是正求めるスポーツニッポン

自主トレを開始した上原、代理人交渉問題にはノーコメントを通した    日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)は16日、オーナー会議で合意した代理人交渉を事実上“拒絶”している巨人に是正を求めるとともに、巨人の上原浩治投手(28)入来祐作投手(31)の代理人交渉に関する調査を実行委員会に求める文書をコミッショナー事務局に送付。実行委、巨人の対応次第では法的措置を検討するとしている。22日に開かれる次回実行委では“代理人問題”が議題となっており、難題を突きつけられた巨人の出方が注目される。

 選手会が今回の要望書で最も問題視しているのは代理人交渉を認めない巨人の姿勢だ。代理人交渉に否定的な渡辺オーナーの意向もあって、かたくなに拒み続けているのを“是正”しようというのが狙いだ。

 (1)で「巨人に対し代理人交渉に応じることを確認すること」を強く要求。上原のケースでは巨人が文書による通知がなかったことを理由に“代理人”を「アドバイザー」と説明し、あくまで代理人交渉の事実を否定したと指摘している。巨人の主張する「アドバイザー」が許容されるとした場合には選手、球団双方に損害を与えるような問題のある“代理人”を規制することができなくなると主張。入来のケースでは、FAXによる代理人情報の通知をしようとしたところ、球団から代理人を使うことを思いとどまるよう説得を受けたこと。さらに「今回のトレードは以前話があったものについて読売ジャイアンツが一度は既に断っていたといった経緯に関する情報も伝え聞きます」との表現で、入来が代理人交渉を希望した事実とトレードが無関係に行われたとは考えられないとしている。

 選手会では上原の“代理人交渉”を「アドバイザー」による交渉とした巨人への不信感が高まり、4日に開かれた選手会総会では三山球団代表ら巨人フロントに対し非難が集中。選手会幹部には上原に続いて代理人交渉を希望する選手に球団からの圧力がかかることを危ぐする声もあった。入来が代理人交渉を求めた直後にトレードを通告されたことで、組織的な“支援”が必要と判断。入来の代理人の吉田弁護士から経過説明を受けた上で要望書の提出に踏み切った。

 選手会では要求事項の(2)で巨人以外の11球団にも代理人交渉に応じることを確認するよう求めている。選手会には巨人以外の球団では代理人交渉がスムーズに進められているとの認識がある。にもかかわらず11球団に確認を求めたのは実行委の場で巨人を“孤立”させる狙いもある。

 要望書を受け取ったコミッショナー事務局の下田広報部長は「文書が届く以前から(代理人問題を)次の実行委員会で議題に取り上げることになっている。(文書は)12球団に送りました」と語った。22日の実行委で巨人が上原、入来問題をどう報告するのか。あの手この手を使い、物議を醸しながら続けてきた“拒否姿勢”をあくまで貫こうとするのか。代理人問題はクライマックスを迎える。(スポーツニッポン)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031217-00000000-spn-spo