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2003年12月17日(水) 00時00分

おれおれ詐欺の被害平均 100万円超す 手口は凶暴化 東京新聞

 息子や孫を装って高齢者に「おれだよ」と電話をかけ、現金をだまし取る「おれおれ詐欺」の被害が、十一月中だけで未遂を含めて四十三件あったことが十六日、県警捜査二課の調べで分かった。一回あたりの被害額が高額化し、平均被害額は百万円を突破。恐喝まがいの凶暴な手口が増えているといい、年末はさらに犯行の増加が予想され、同課はあらためて注意を呼び掛けている。

 一月から十一月末までの被害は二百三十七件(うち既遂百六十件)で、被害総額は約一億六千五百万円になる。

 十一月(既遂三十二件、未遂十一件)は、十月(既遂四十四件、未遂二十六件)に比べて発生件数は減ったが、被害総額は約五千百八十万円で、既遂一回あたりの被害金額は約百六十万円。同課は「夏ごろは一回あたり二、三十万円の被害だったが、今は二、三百万円の被害はざら」と話す。八月末の時点で約七十万円だった平均被害額は、十月末で約九十万円、十一月末まででは約百十万円になっている。

 十一月中旬に被害に遭った横浜市内の無職女性(68)は、「友人の住宅ローンの保証人になった。友人がローンを払えず、このままだと友人が殺される」とだまされ、八百万円を振り込んだ。

 同課によると、最近は「暴力団に拉致された」「自宅が差し押さえられる」「殺される」と高齢者の不安をあおるなど、恐喝まがいの手口が増えているという。 

  (清水 俊介)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20031217/lcl_____kgw_____003.shtml