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2003年12月16日(火) 11時44分

<医薬品>コンビニ販売解禁へ 胃腸薬など350種 厚労省毎日新聞

 薬剤師のいないコンビニエンスストアなどで販売できる市販薬の選定を進めていた厚生労働省のワーキンググループ(座長・斎藤洋東大名誉教授)は16日、副作用の恐れが少ないと判断した塗る風邪薬や一部の整腸薬など計15製品群、約350種類の販売を認める検討結果を公表した。政府の総合規制改革会議が求めていた内服の風邪薬や解熱鎮痛剤などは除外された。専門家会議の議論を経て、18日にも最終決定する。販売に薬剤師の説明が必要ない「医薬部外品」に指定したうえで、半年後にもコンビニなどでの販売が始まる見通しだ。

 このほかにワーキンググループが選定した製品群は、一部の消化薬や下剤、うがい薬、ビタミン含有保健薬、殺菌消毒薬など。約1万3000種類ある市販薬全体の2・6%に当たる。さらに販売解禁の条件として▽製薬会社は外箱に注意事項を見やすく表示する▽販売の際、店の従業員は外箱の注意事項を客に確認する▽国は選定された医薬品を必要に応じて見直す——などを求めた。

 選定では副作用が報告されていたり、添付文書の「使用上の注意」に薬剤師が直接説明することが適切な情報(妊婦や小児などに使用しないなど)が記載されている医薬品は除外された。

 斎藤座長は「使用者が表示を読めば間違いなく使えるだろうと考えられる医薬品を選定した。解熱鎮痛剤や内服のかぜ薬は副作用の問題などから、責任のない人が売ることはとてもできない」と述べている。

 医薬品販売の規制緩和方針は6月、総合規制改革会議の提言を受けた政府が決定。「安全上特に問題がない」医薬品の販売をコンビニなど一般小売店にも認めることとし、薬学者らで構成する厚労省のワーキンググループが10月から計13回にわたって選定会議を行っていた。【須山勉】

 ◇どれだけニーズがあるか疑問

 医薬品の副作用に詳しい別府宏圀・新横浜ソーワクリニック院長の話 整腸薬に配合されているビフィズス菌は牛乳アレルギーの人に激しいショックを引き起こす可能性があるが、全体的には問題の少ない医薬品を苦労して選んだという印象だ。こうした医薬品をわざわざコンビニエンスストアに置く必要性は感じられず、どれだけニーズがあるかも疑問。医薬品は薬剤師の適切な服薬指導を経て販売されるべきだ。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031216-00001022-mai-soci