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熊本県の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」によるハンセン病元患者の宿泊拒否問題で、全国１３療養所の入所者で作る全国ハンセン病療養所入所者協議会（全療協）の神美知宏事務局長らが１５日、ホテルを経営する「アイスター」（東京）を訪れ、同社がホームページに掲載した「宿泊拒否は当然」との見解を削除し、謝罪文の掲載を求める抗議文を江口忠雄社長に渡した。
江口社長は「熊本県が予約時にハンセン病元患者であることを言ってくれなかった。宿泊拒否は当然」と改めて主張。抗議文については「後日、文書で回答する」と答えた。また、社長が全国の療養所を訪問していることについて、神事務局長は「謝罪せずに回っても意味がない」と指摘。江口社長は「意味がないと言われても続けたい」と応じた。
また、全療協とハンセン病違憲国賠訴訟全国原告団協議会（全原協）、同訴訟全国弁護団連絡会でつくる統一交渉団は同日、厚生労働省を訪れ、同省と開くハンセン病問題の対策協議会に、厚労相らの出席を求める緊急要請書を提出。宿泊拒否問題に対する厚労相の見解を明らかにすることなどを求めた。
(12/16 01:55)