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2003年12月15日(月) 08時39分

C型肝炎ウイルスも…日赤の高感度検査すり抜け産経新聞

 C型肝炎ウイルス(HCV)の混入した献血血液が日本赤十字社の高感度検査で「陰性」とされ、輸血に使用されていたことが、15日までに日赤の調査で分かった。1999年の高感度検査導入以来、HCVのすり抜けが確認されたのは初めて。

 これでB型肝炎ウイルス、エイズウイルスと合わせて、高感度検査が対象としているすべてのウイルスですり抜けが確認されたことになる。

 厚生労働省の指導で日赤が6月以降、過去にさかのぼって進めている献血血液の追跡調査で判明した。この血液を輸血された患者はもともとの病気で既に死亡しており、輸血によるHCV感染は確認されていない。

 日赤によると、HCV混入が確認されたのは2000年11月に関西で献血された血液。保管していた検体を個別に調べ直した結果、HCVの遺伝子が検出された。献血時は50人分の血液をまとめて検査するため、ウイルス量が微量で検出できなかったとみられる。

 この血液は同年12月に関西地方の病院で胃がん患者に輸血され、この患者は約8カ月後に胃がんで死亡していた。

 B型肝炎ウイルス(HBV)については1万本余の個別検査が終了、混入していた献血血液が新たに71本確認され、計131本になった。大半が使用されたとみられ、日赤は輸血による感染が既に判明している患者3人以外に感染者がいないか調べている。

http://www.sankei.co.jp/news/031215/1215sha054.htm