2003年12月15日(月) 22時43分

武富士の武井前会長、盗聴事件で起訴（読売新聞）

　消費者金融最大手「武富士」（東京都新宿区）の盗聴事件で、東京地検は１５日、同社前会長の武井保雄容疑者（７３）を電気通信事業法違反（通信の秘密の侵害）で東京地裁に起訴した。

　拘置期限は２４日だったが、病気で手術が必要なため、弁護士が拘置の執行停止を申し立て、同地裁が１５日、拘置停止を決定した。武井容疑者は起訴事実を認めている。

　起訴状などによると、武井容疑者は、同社元課長の中川一博被告（４３）らと共謀し、２０００年１２月ごろから翌年２月ごろまで、東京都世田谷区のジャーナリスト山岡俊介さん（４４）宅の電話回線に盗聴器を仕掛け、通話内容をテープに録音するなどした。

　中川被告らは、港区にある別のジャーナリスト（５７）の事務所の電話も盗聴していたとして、今月４日、同法違反容疑で警視庁に再逮捕されている。武井容疑者はこれまでの調べに、このジャーナリストや武富士社員、元社員ら計１２人の盗聴を指示したことを認めているという。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031215-00000111-yom-soci