悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月15日(月) 23時30分

高出力電波でバスABS誤作動、三菱ふそうが改善対策読売新聞

  三菱ふそうトラック・バスは15日、大型バス「ふそうエアロスター」など2車種(1988年10月—93年4月製造)の計2243台の制動装置に不具合があったとして、国土交通省に改善対策(無料回収、修理)を届け出た。

 違法な改造無線機などによる高出力電波の影響でABS(ブレーキのロック防止機構)が誤作動する可能性があるという。これが原因とみられる追突事故が、昨年首都高速で2件発生し、計9人がけがをしている。

 届け出によると、このバスは想定を超える高出力電波を受けると、ABSを制御する電子部品のセンサーに雑信号が入り、「車輪がロック状態」と誤認識してABSが作動する場合がある。

 この誤作動は、国交省によると、2500ワットを超える高出力の無線機を、センサーから1メートル程度の距離で使うと起きる可能性があるという。市販の無線機の出力は通常0・5ワット程度で、アマチュア無線でも50ワット程度といい、これほどの出力の電波は違法改造の無線機でなければ出せないという。

 同社と国交省によると、昨年4月に東京都杉並区の首都高速4号線で、小学生らを乗せたスクールバスのブレーキが効かなくなり、前方の車に追突。計4台の玉突き事故となり、7人が首のねんざなどのけがをした。同11月には、東京都練馬区の首都高速5号線で観光バスが乗用車に追突、バスの乗客が肋骨を骨折するなど計2人が負傷した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031215-00000413-yom-soci