2003年12月13日(土) 07時00分

武富士、集団指導体制に（日経新聞）

　盗聴事件で創業者の武井保雄容疑者が代表取締役会長を辞任した武富士の清川昭社長は12日、日本経済新聞記者と会い、常務会などを設置して集団指導体制に移行し、経営改革を進める考えを明らかにした。武井前会長が顧問や相談役などに就くことはないとし、コンプライアンス（法令順守）強化策では内部告発制度を設ける。

　清川氏は「（業務運営上）従来は何でも難しいことは武井前会長に聞いて、決定していた」というが、今後は「多くの人と議論を進めて透明性を確保する」と述べた。常務会は少なくとも週一回は開く。部課長レベルでも交流を深め、業務が一部に集中し、密室状態で不正な行為が起こるのを防ぐ。従業員から告発を受け付ける制度を設け、早い段階で不祥事の芽を摘む。昨年設置した法令順守委員会には外部有識者を招へいし、各部署に責任者を置いて機能を高める。(07:00)

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20031213AT1D1202K12122003.html