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2003年12月13日(土) 10時57分

<裁判所詐欺>「支払い督促」正式文書に酷似 東京地裁が注意毎日新聞

 「あなたには11万5640円の借金がある。2週間以内に異議を申し立てなければ仮執行(判決確定前の強制執行)する」。東京簡裁をかたり金銭の支払いを求める虚偽文書が、茨城県内に郵送されている。裁判所の正式文書である「支払い督促」に酷似しており、東京地裁は注意を呼びかけている。

 債権者の申し立てにより、書面審査だけで債務者に支払いを命じる「支払い督促」は、全国の簡易裁判所で行われている。東京地裁によると、虚偽文書は、振込先が記載されているほかは本物の「支払い督促」と体裁がほぼ同じ。

 差出人が到着を確認できる「特別送達」の印鑑も、同じように押されていた。茨城県内の郵便局員が配達しようとしたところ、「特別送達」の郵便物に添付されているはずの文書がなかったため、差出人の簡裁に問い合わせて偽物と分かった。

 同地裁の調べで、今月だけで同様の文書が計5件見つかった。4件は配達されることなく簡裁に返送されたが、1件は受取人が県消費生活センターに相談して虚偽と分かった。地裁は5件とも警視庁に通報したという。

 裁判所をかたって詐欺的文書を送り付ける手口は今年6〜7月にも確認されており、同地裁は「身に覚えがない時は裁判所や弁護士などに相談してほしい」と話している。【小林直】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031213-00001022-mai-soci