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2003年12月12日(金) 00時00分

オレオレ詐欺 未前に防ぐ/新居浜の伊予銀朝日新聞・

  新居浜市の銀行支店で11日、市内に住む女性 (78)が孫を装う男に現金約100万円を振り込もうとしたのを女子行員が不審に思い、新居浜署に通報した。 同署員がこの女性から聞き出した男の携帯電話にかけると、すぐに切れた。 同署はお年寄りを狙った 「オレオレ詐欺」 による詐欺未遂事件として、調べている。 同支店では、先週も 「オレオレ詐欺」 未遂事件があり、警戒を強めていた矢先だった。

  女性が現金を振り込みにきたのは伊予銀行角野支店 (藤本政数支店長)。 午前11時半ごろ、女性が一人で訪れ、郵便局からおろした約100万円を都市銀行の普通口座に振り込みたい、と申し出た。

  不審に思った女子行員 (25)がたずねると、女性は 「金融業者から電話があり、正午までに100万円を払えと言われた。 孫が監禁されている」 と答えたという。 その電話で、孫を名乗る男が 「他人のローンの保証人になったが、その人が行方をくらましてしまった」 と半泣きで訴えたという。

  支店側は、松山市の本店や送金先の都市銀行にも連絡、振込先の口座が今月開かれたばかりであることを確認。 「オレオレ詐欺の疑いが濃い」 と女性を説得した。 しかし、女性は 「孫の声だった。 孫とは 『親に内証にする』 と約束した」 と話したという。

  支店は新居浜署に通報。 駆けつけた同署の刑事が 「身内の者だが」 と相手の携帯電話に数回電話をかけたが、すぐに切れた。 この時点で女性もようやく、だまされたことに気づいたという。

  伊予銀行では、 「オレオレ詐欺」 防止のためのチラシを店内に置き、行員にはマニュアルを配っていた。 「それらしい振り込みがあれば、送金の趣旨をたずねること」 と命じていたという。

  同支店では4日にも、お年寄りが郵便局からおろした60万円を見知らぬ相手口座に入金する 「オレオレ詐欺」 があった。 現金が下ろされる前に口座を凍結したため、未遂に終わったという。

  藤本支店長は 「あせるお年寄りを説得するのは大変。 元々お客さんのお金なので送金を止めさせることにも限界があります」 と話した。


(12/12)

http://mytown.asahi.com/ehime/news02.asp?kiji=3103