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2003年12月12日(金) 02時19分

全国行脚に入所者憤慨 宿泊拒否の社長 「形だけの釈明だ」西日本新聞

 熊本県南小国町の温泉ホテルによるハンセン病元患者の宿泊拒否事件で、ホテルを経営する化粧品会社「アイスター」(東京)の江口忠雄社長(53)が全国の国立ハンセン病療養所を訪問していることに対し、入所者ら関係者が反発している。(1)すべて事前の約束なし(2)数分間の滞在(3)これまでの見解を撤回しない—などが原因で、火に油をそそぐ形になっている。

 同療養所菊池恵楓園(熊本県合志町)に入った連絡などによると、江口社長は全国十三の療養所を訪問する予定。これまでに、同園や星塚敬愛園(鹿児島県鹿屋市)など七園程度を訪れた。

 すべて事前の連絡なしに突然訪問しているため、沖縄愛楽園(沖縄県名護市)では自治会役員が対応できず名刺だけ置いて帰ったり、奄美和光園(鹿児島県名瀬市)では二—三分の会話で面会が終了したという。

 奄美和光園で応対した作田隆義自治会長(82)によると、社長は「周囲に迷惑をかけた」と平謝りだったが、「宿泊拒否は当然だった」とするこれまでの見解について言葉はなく、頭を下げ二分間程度で帰ったという。

 社長の一連の行動について、菊池恵楓園自治会の太田明会長(60)は「事件を起こした熊本で完全な解決をしないまま、全国を回ってどうしようというのか。形だけの釈明行脚にすぎない。理解不能だ」と憤慨している。一方、アイスター広報室は「社長の行動予定は把握していない」とコメントしている。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031212-00000024-nnp-kyu