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2003年12月12日(金) 00時00分

「医療保険」の人気上昇…そのヒミツと仕組みZAKZAK

 第3分野の保険と呼ばれる「医療保険」の人気が高まっている。平均寿命が長くなり、加入者本人が死亡した場合に遺族に保険金が支払われる死亡保障よりも、入院したときに補助などが出る入院保障で「安心して長生きしたい」と医療保険を選ぶ人が多くなった。上手に選べば保険料をかなり安く抑えられるというメリットもある。

 当初は外資系保険会社中心に販売されていたが、2001年に全面解禁されて以降、国内の大手保険会社も参入に本腰を入れ始めた。生命保険会社、損害保険会社ともに主力保険の販売が低迷する中で、「市場拡大の余地が大きい」(三井住友海上火災保険)とされる第三分野の新商品を相次いで販売している。

 【仕組みを逆転】

 日本生命保険が6月に発売した「新・生きるチカラ スカイプラン」は医療終身保険を柱に、死亡保障などを「特約」で付けている。これまで生保の主力商品だった「死亡保障型」が特約で入院保障などを付けていた仕組みを逆転した形だ。

 30歳男性の保険料は月額1万3500円余。仮に10年目の更新時に死亡保障や3大疾病(がん、急性心筋こうそく、脳卒中)の特約を更新しなければ、月々の保険料をほぼ3分の1に減らすことも可能で、子どもが独立した節目などに見直すのも手だ。

 生命保険の死亡保障金は「いつかは必ず支払われる」ことから保険料は結構高く設定される。それに比べ入院・通院した場合に限り保障する医療保険は、比較的安い掛け金で済む。保障内容も個人のニーズに合わせてかなり自由に選べる商品が多い。

 【損保も終身型】

 もともと掛け捨て方式が中心で、比較的安い商品が多い損保業界にも、終身保障型の医療保険が登場した。三井住友海上火災保険が11月から発売した新医療保険「VIV(ヴィヴ)終身」は、加入時点から「一生涯の医療補償」を提供するのがうたい文句だ。

 シンプルプランは月額約5000円(30歳男性)で、入院保険金が1日1万円、手術が必要な場合は手術の種類に応じて入院保険金の10倍から40倍まで払われる。30年間無事故だと60歳以降の保険料が30%安くなるなど健康なほど得する特約もある。

 保険は生保が扱う第1分野と、損保が扱う第2分野に分けられ、どちらにも属さない医療保険など第3分野が1996年の日米保険協議で一部解禁された。

ZAKZAK 2003/12/12

http://www.zakzak.co.jp/society/top/t-2003_12/1t2003121222.html