2003年12月12日(金) 19時42分

＜滋賀＞使用禁止の薬で胎児死亡と病院を提訴（朝日放送）

妊婦には使用が禁止されている薬を投与されたために胎児が死亡したとして、夫婦が病院を相手取って３５００万円あまりの損害賠償を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、大津市に住む伊地知幸彦さん夫妻です。訴えによりますと妻の久美子さんは、２０００年９月、出産のために入院した際、妊婦には使用が禁止されている解熱剤を投与され、その２時間後に胎児が死亡したということです。久美子さんは、「残念で悔しい」と話しています。伊地知さん夫妻は、胎児の死亡と解熱剤の投与の因果関係は明らかで、医師は薬の危険性という常識ともいえる注意義務を怠ったとして、病院に対して総額３５００万円あまりの損害賠償を求めています。

病院は「亡くなったことについては申し訳ない。代理人を通じて話し合いをしているところで、提訴と聞いて驚いている」とコメントしています。（朝日放送）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031212-00000009-abc-l25