悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月12日(金) 22時24分

医療事故:鎮痛剤投与で死産 夫婦が産婦人科医を提訴毎日新聞


 旧厚生省が99年に妊婦に投与しないよう添付文書の改訂を指示した鎮痛剤「ジクロフェナクナトリウム」を投与されたために死産したとして、大津市の夫婦が12日、滋賀県内の産婦人科医などを相手取り、約3500万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴した。

 提訴したのは、伊地知幸彦さん、久美子さん夫妻。訴状によると、久美子さんは00年9月、出産で同県内の産婦人科医院に入院した。発熱したためにジクロフェナクナトリウムの座薬を投与されたが、約1時間半後に胎児の心拍が消え、間もなく死亡が確認された。夫妻は「座薬の投与後、短時間で胎児が死亡したのは不自然」として、座薬の副作用が原因と主張している。

 久美子さんはこの日、厚生労働省に対し、医薬品の添付文書の改訂を周知徹底するよう求める要望書を提出した。記者会見で「楽しみに待っていた第1子だった。医師は『(ジクロフェナクナトリウムの)妊婦への投与が禁じられていることを知っていた』と話しているが、それなら他の薬を使ってほしかった」と訴えた。【須山勉】

[毎日新聞12月12日] ( 2003-12-12-22:24 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20031213k0000m040123000c.html