労住協預かり金の流用問題スーパー再建資金に使用か（東京新聞）

2003年12月12日(金) 00時00分

　生活協同組合県勤労者住宅協会（労住協）が、開発した木更津市八幡台ニュータウンの住民からの預かり金約三億五千万円を流用していた問題で、この資金は主に労住協が八千代市で経営するスーパーマーケットの再建に充てられていたとみられることが十一日、関係者の話で分かった。

　労住協は、八千代市米本に開発した米本団地内で、スーパー「よなもとショッピングセンター」を経営しているが、同団地の人口が減少し、スーパーも採算が取れない状況にあったことから資金を投入したらしい。

　下水道接続を前提にした預かり金の流用で、ニュータウンでは公共下水道との接続が宙に浮いた形になっているが、労住協の糟谷一理事長はこの日、木更津市役所に水越勇雄市長を訪ね、当初の計画通りに年度内の接続をあらためて要請した。

　市側は「接続の工事など、住民説明のための時間が足りない」と、要請に応じられないとする見解を伝えた。

　糟谷理事長と同行した吉峯啓晴弁護士は記者団に対し、預かり金約三億五千万円を、労住協の収入との見方を示した上で「労住協の資産を売却して、ニュータウンの下水道接続の資金を提供したい」と述べた。

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