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2003年12月11日(木) 15時15分

<中学教科書>東京書籍で50カ所の誤り 社会科で地名など毎日新聞

 教科書出版の最大手、東京書籍(東京都北区)が発行した今年の中学社会の教科書3種に計約50カ所の誤りが見つかり、採用校や教育委員会から生徒全員分の訂正表配布を求める要望が相次いでいることが分かった。昨年は公民の教科書で新潟県中里村の「雪国はつらつ条例」を「雪国はつらいよ条例」と誤記したほか、地理で約160カ所の誤りが見つかり、同社は使用生徒全員に訂正版教科書を配布している。

 今回誤りが見つかった教科書は、2月に発行された「新しい社会」の地理、歴史、公民。全国で地理を112万人、公民を74万人、歴史を130万人が使っている。発行後、▽地理で国名の「モーリタニア」を「モーリタリア」と誤記▽歴史でマルコ・ポーロの行路を逆に表示▽公民で「介護保険審査会」を「介護認定審査会」と誤記——など、合わせて約50カ所の誤りが見つかった。

 このため、同社は文部科学省の教科書検定規則に基づき、9月30日付で採用校と教育委員会に訂正表を配布した。だが、埼玉、栃木、島根県の一部の学校や教育委員会からは生徒一人一人への対応を求められ、計425校の生徒全員向けに「お詫び」の文を添えた訂正表を配った。

 検定規則では、教科書に誤りがあった場合でも、全生徒への訂正表配布までは必要ない。同社は「要望の強いところには特別の措置をとった」と説明している。

 教科書問題に詳しい元埼玉県与野市教育センター指導主事の青木幸寿さん(78)は「税金が使われている教科書に関し、一部を特別扱いするようなやり方は疑問。訂正数が多い時は生徒全員に訂正版教科書を配布するよう規則自体を改めるべきだ」と指摘している。【高木諭】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031211-00001063-mai-soci