2003年12月11日(木) 00時00分

ＰＣＢ廃棄物 県、ずさんな対応 （東京新聞）

　法律で規定されているＰＣＢ（ポリ塩化ビフェニール）廃棄物の保管について、県のずさんな対応が総務省群馬県行政評価事務所の通知で分かった。ＰＣＢ特別措置法では、ＰＣＢ廃棄物の確実・適正な処理のため、都道府県は、情報収集に努力し、保管事業者は保管状況を都道府県に届け出るよう義務づけている。

　二〇〇一年四月から昨年七月までで、届け出のあったのは二百四十三事業場。このうち、県が立ち入り調査したのは一事業場。県は保管事業場への立ち入り検査の実施頻度や検査対象選定に関する方針も策定せず、立ち入り検査表も作っていなかった。

　同事務所の調査では、県内七十二事業場のうち、五十六事業場が、県への届け出義務があるにもかかわらず、届け出をしていなかった。うち八事業場の実地調査では、四事業場は県が保管を把握しておらず、ほかの四事業場については把握していたが、届け出の督促をしていなかった。

　さらに、二十事業場を実地調査したところ、十三事業場はＰＣＢ廃棄物が密閉容器で保管されていないなど基準を守らず、十七事業場では管理責任者を置いていなかった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/gnm/20031211/lcl_____gnm_____000.shtml