悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月11日(木) 00時00分

6裁判官の再任不適当 最高裁の諮問委 東京新聞

 裁判官人事の透明性を確保するため、今年五月に外部委員により発足した最高裁の「下級裁判所裁判官指名諮問委員会」(委員長・奥田昌道元最高裁判事)は十日、来年四月の任期切れに伴い、再任(判事任官)を希望する百八十一人の判事・判事補のうち六人について「(任官)不適当」とする答申を十五人の判事で構成する裁判官会議に提出した。

 答申を受けて、裁判官会議では、再任するかどうか正式決定するが、諮問委の答申と違う結論を出した場合は説明義務があり、今回の答申が尊重される可能性が高い。

 諮問委は最高裁の諮問を受け、任官・再任希望者について全国八カ所の「地域委員会」へ調査を依頼。それらの情報を基に適否を判断した。

 最高裁事務総局によると、答申は今月二日にまとめられ、再任を希望していた六人のほか、弁護士から裁判官への任官を希望していた十一人のうち四人、再任官を希望する元裁判官一人について「不適当」とされた。

 残る裁判官百七十五人については、来年三月までに再任を正式に決める。弁護士から任官する七人については、十日の会議で内定が出された。

 最高裁事務総局は、諮問委が「不適当」とした計十一人について「本人のプライバシーもあり理由は明らかにできない。裁判官の再任希望については、最高裁として(最終的な)結論を出しておらずコメントできない」としている。弁護士と元裁判官の計五人については「弁護士としての経験や面接結果を基に、能力、資質、人物等を総合的に考慮し、採否を決めた。思想信条などは関係ない」と説明している。

 判事と判事補が再任できなかったのは、記録の残る一九六六年以降では五人だけだった。諮問委は十月にも、八人の司法修習生の任官希望を「不適当」と答申。いずれも不採用となった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20031211/mng_____sya_____006.shtml