悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2003年12月10日(水) 19時31分

「トラブルに至らない軽微な事象」をホームページで公表へ−−原電 /福井毎日新聞

 日本原子力発電(原電)は9日、原発での「トラブルに至らない軽微な事象」を、今後ホームページ(HP)で公表するとともに、前月に起きたトラブルをまとめて毎月初旬に報道発表することを明らかにした。東京電力の原発トラブル隠し問題を受けての措置だが、従来は発生直後に報道発表していたトラブルについて、今後は直後ではなく翌月になってから明らかになるケースも出てくる。
 原電は、各電力会社で作る電気事業連合会が作成した基準に基づき、原子炉停止や放射能の外部漏えいなどの「トラブル事象」と、原子炉施設内の火災や安全機器の軽い故障などの「トラブルに至らない軽微な事象」に分類。
 いずれもHP上で公開するが、発生直後に報道発表するのはトラブル事象のみで、軽微な事象は基本的に報道発表されないという。HPに掲載するタイミングについても原電は「その都度」とし、明確にしない。消防車が出動する火災でも報道発表されず、翌月明らかになるケースも出てきそうだ。
 記者会見で、報道陣からは「発表範囲を狭めるのは情報公開の精神に反する」「持ち帰って検討し直すべきだ」などの厳しい意見が相次いだ。
 脱原発団体「若狭連帯行動ネットワーク」の田代牧夫さんは「すぐに発表するのが基本。HPでの掲載と報道発表は別物であって、情報公開の流れに逆行している」と批判している。
 アドレスは原電HP(http://www.japc.co.jp)か電気事業連合会によるHP(http://www.nucia.jp)。
 【日野行介】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000003-mai-l18