2003年12月10日(水) 19時33分

「ハンセン病、正しい理解を」　きょうから写真パネル展−−小浜市社協　／福井（毎日新聞）

　小浜市出身の元ハンセン病患者で、今年１月に７６歳で亡くなった竹村栄一さんの半生を描いた劇を上演した市社会福祉協議会が１０日から、同市四谷町のおばまショッピングセンターで、劇の上演までの経緯などを紹介する写真パネル展を開催する。１６日まで。
　９０年に福祉関係者がハンセン病国立療養所「邑久（おく）光明園」（岡山県邑久町）で暮らしていた竹村さんと出会った際や、その後の竹村さんと同級生や小浜市民との交流、昨年７月に上演された劇「生きて、いま」のシーンなどの１３点や、９８年に記された竹村さんからの手紙などを展示。
　この問題に取り組んできた市社協の豊永真誠事務局次長は、熊本県のホテルが元患者らへの宿泊を拒否した問題を踏まえ「このパネル展を通じて（ハンセン病に対する）正しい理解を深めてほしい」と呼びかけている。
　【久田宏】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000005-mai-l18