2003年12月10日(水) 18時51分

「届いた」相談相次ぐ　使用してないアダルトサイト請求書−−県警などに　／山形（毎日新聞）

　８日から９日にかけ、使用した覚えのない有料アダルトサイトの請求書と現金書留封筒入りの封書が届いたという相談が、県内で相次いだ。県警には５件、県消費生活センターは３件寄せられた。被害は確認されていない。
　封書の差出人は「（協）新地商事　債権整理回収部」と書かれ、住所は民間の私書箱のもの。郵便の消印は「料金別納」となっており、どこで手紙が出されたかは分からない。電話番号は携帯電話で、非通知ではかからない仕組みになっていた。
　請求書には「過去にご子息名義の電話回線から使用された有料アダルトサイト番組、出会い系番組について番組提供者より、未納使用料金の債権譲渡を受け回収している」と記載。料金と使用した番組名が書かれている。さらに、支払わない場合は、勤務先や自宅を訪問し、回収手数料などを加算するなど、不安をあおる文面が並んでいた。
　県警広報相談課によると、現金書留封筒での請求は初めてという。同課は「口座振り込みだと金融機関に口座を凍結される。足がつかないように民間の私書箱にしている」と巧妙な手口を指摘。警戒を強めるとともに、支払いには応じないよう注意を呼び掛けている。【新谷崇】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000003-mai-l06