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2003年12月10日(水) 00時00分

市議会で批判続出/天文館の防犯カメラ問題朝日新聞・

 鹿児島市・天文館に設置された防犯カメラの録画映像を、中央地区商店街振興組合連合会(中振連、平岡太一郎理事長)が自ら定めた運用要領を逸脱して県警に提供した問題が、9日の市議会経済企業委員会で採りあげられた。中振連は置き引き事件の女性被害者への映像の閲覧は否定していたが、実際は見せていたことが判明。「要領を作った意味がない」「第三者によるチェックを」と批判が相次いだ。

 市側が中振連からの聞き取り調査に基づいて報告。中振連が置き引き事件の確認のため、被害者に映像を見せていたことがわかった。

 11月のカメラ設置前に中振連がつくった運用要領では、映像の閲覧は警察に被害届を出した中振連の加盟者に限られ、運用委員会が可否を決めることにしていた。だが、女性は非加盟の飲食店従業員。市は映像の閲覧と県警への提供などを問題点として指摘した。

 平山孝市議(共産)は「今回の一件が通ると、被害が起きれば誰でも閲覧可能だ。厳格な要領の意味がない」と指摘。森山清美市議(社民)は「要領以前の問題。運用委に法律の専門家など第三者を加えるべきだ」とした。市側は「要領改正を含め中振連に要請する」と答えた。

 平岡理事長は「年内に理事会を開いて対応を協議したい。カメラの設置目的は『区域内の安全』。逸脱には当たらないのではないか」と言う。

 防犯カメラ問題に詳しい桜井光政弁護士(東京)は「ルール自体に合理性がないのでは。ルールの必要性を感じずに作ったと言われても仕方ない。見直しが必要だ」と指摘した。(12/10)

http://mytown.asahi.com/kagoshima/news02.asp?kiji=3366