2003年12月10日(水) 19時58分

おれおれ詐欺グループリーダーに懲役５年…東京地裁（読売新聞）

　息子や孫になりすまし、お年寄りに電話して現金をだまし取る「おれおれ詐欺」事件で東京地裁は１０日、最大グループのリーダーで、詐欺罪に問われた無職多田祐一郎被告（２１）に、懲役５年（求刑・懲役６年）の実刑判決を言い渡した。

　川口宰護裁判官は、「子どもや孫の力になりたいという肉親の情につけ込み、老後の蓄えもだまし取った卑劣、悪質な犯行。組織的かつ計画的に、職業のように行っていた」と述べた。

　共犯に問われた多田被告の部下２人は懲役４—３年の実刑、別の１人は懲役３年、執行猶予５年とした。

　判決によると、多田被告は「社長」と呼ばれ、だまし取った金を「給料」と称して１０人前後の部下に分配。実刑となった共犯２人は電話担当者の出欠を確認する「専務」や、携帯電話を管理する「主任」として、役割を分担していた。

　多田被告らは今年４—５月、都内のお年寄りら２２人から、計約３８４０万円を銀行口座に振り込ませてだまし取った。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000408-yom-soci