2003年12月10日(水) 21時39分

宿泊拒否で社長が青森訪問　謝罪？「全国を回る」（共同通信）

　熊本県南小国町の「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」によるハンセン病元患者の宿泊拒否問題で、ホテルの経営管理会社アイスター（東京）の江口忠雄社長が１０日午後、青森市の国立ハンセン病療養所「松丘保養園」を事前の連絡なしに訪れ、入園者自治会の藤崎陸安会長と面会した。
　藤崎会長によると、江口社長は約１５分間の面会の中で「今回の問題で、心配をかけて申し訳なかった。全国のハンセン病療養所を回っている」と話したという。これまでに星塚敬愛園（鹿児島県鹿屋市）、宮古南静園（沖縄県平良市）も訪れたという。
　藤崎会長は「突然の訪問でびっくりした。謝罪の気持ちがあるなら、今、熊本で起きている問題をきちんと解決してから来るべきだ」と話した。
　宿泊を拒否された元患者らが入所している菊池恵楓園（熊本県合志町）の太田明自治会長は「不可解な行動だ」と話している。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20031210-00000269-kyodo-soci