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2003年12月10日(水) 00時00分

横浜市長の深夜外出罰則 ネット執行部を市議団が批判 東京新聞

 青少年健全育成をめぐり、横浜市の中田宏市長が八都県市首脳会議(首都圏サミット)で提案した、深夜外出した青少年の保護者への罰則などが議論を呼ぶ中、「神奈川ネットワーク運動」(村田邦子代表)内部で、執行部とネット横浜市議団が、それぞれ別々の「見解」を表明する事態が起きている。

 ネットは五日付で、伊地知るみ副代表名で「反対」の見解を発表した。「家庭内のルールに行政が踏み込む」「市民生活・家庭生活にまで行政が罰則を設けて介入するのは行き過ぎ」と中田案を批判。「自由、人権、自治を尊重する地域社会をつくっていくことこそ必要」とし、松沢知事、中田市長ら八都県市の各首長に申し入れた。

 ところが、これに異議を唱えたのが、横浜市議会で“中田与党”を掲げる、身内のネット市議団(石上恵子団長)。ネット横浜ブロックと連名での見解で、「条例見直し・強化が市民生活・家庭生活への行政の介入とはただちには断定できない」「現段階で市民と議論もなく拙速に反対を表明すべきではない」と執行部側を批判した。

 市議団の見解についてネットの友沢ゆみ子事務局長は、「話を聞いておらず、まだよく分からない。地域事情で見解が割れることはありますが…」と戸惑い気味。

 一方、市議団の石上団長は「反対表明はすべきではない、と伝えていたのに」と不快感を示す。

 石上団長は「市議団には『区への権限移譲』などの主張を市政に盛り込み、中田市政の方向をリードしてきた自負がある。議論が十分でない中で反対表明はおかしい」と“与党としての立場”を強調。「執行部は横浜市議会の重みを理解していない」と不満を語った。 (金杉 貴雄)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20031210/lcl_____kgw_____002.shtml