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2003年12月09日(火) 00時00分

「おれおれ詐欺」被害増 巧妙化し県警が注意呼び掛け 東京新聞

 「友人の保証人になってしまった」「女性を妊娠させてしまった」などと息子や孫を装って電話し、親や祖父母らから金をだまし取る、いわゆる「おれおれ詐欺」の被害が県内でも増えている。手口が巧妙化し、被害届が出されないケースもあるとみられ、県警や県は「怪しいと思ったら、まず家族に相談し、警察署に連絡を」と注意を呼び掛けている。 (細井 卓也)

 県内の「おれおれ詐欺」被害は、今年五月ごろから出始めた。県警捜査二課によると、十一月末までに被害届は三十八件。うち二十一件が実際に被害に遭い、一人当たり最高で五百万円。総額は計三千四百万円に上る。

 「交通事故の示談金がいる」とするケースが三十一件と一番多く、「妊娠させた」と慰謝料の肩代わりを求めるケースが六件、「保証人になり支払わないと帰れない」と監禁をほのめかすケースが一件あった。電話の声はすべて男だった。

 十月中旬に被害に遭った蒲生郡内の女性(76)の場合、「女の子を妊娠させてしまった。金がいる」と電話があり、同居していない孫だと思い込んで、家族に相談せず指定された銀行口座に五百万円を振り込んだという。

 「交通事故」では、警察官を名乗り事故相手との示談を促すものも。警察官が「示談」を仲介する電話をかけることは一切ない。手口は異なるが指定口座が同じものもあった。

 県、県警は「おれおれ詐欺」など架空請求の被害防止のため、「ちょっと待って!その振込大丈夫」と啓発するポスターを二万枚作製。各金融機関の全ATM(現金自動預払機)に張り出し、注意を呼び掛けている。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sga/20031209/lcl_____sga_____001.shtml